今朝、目が覚めたとき
あなたは今日という日にわくわくしましたか?
今夜、眠るとき
あなたは今日という日に満足できそうですか?
今いるところが、こよなく大切だと思いますか?

すぐに「はい、もちろん」と
いえなかったあなたに
このお話を贈ります
これを聞いたら
まわりがすこしだけ違って見えてくるかもしれません

東京都は、3つの地域からなりたっています
23区からなる「都区部」と、
“東京のにしがわ”に位置する「多摩地域」、
そして、伊豆諸島・小笠原諸島などの「島しょ部」の3つです

“東京のにしがわ”は、かつて大部分が神奈川県でした
そして今現在、この「東京にしがわ」には、30の市町村に約400万人の人が住んでいます

静岡県より多くの人たちです
四国の四県を足した規模に匹敵します

この“東京にしがわ”を仮にひとつの「都道府県」だとすると、
全国の10番目に多くの人の暮らしの集まりです
遠くは、海外のニュージーランドと同じくらいの人びとが暮らしています

一方「都区部」は、「東京にしがわ」の半分の土地に
倍以上の880万人の人がくらしています

つまりこういうことです
「東京にしがわ」は、23区の「都区部」に比べて、
ひとりひとりが“4倍ゆったり”とした空間に恵まれている、と

そして「東京にしがわ」は、緑や自然に恵まれたエリアでもあります
全体の実に46%は森林です
「都区部」では、0(ゼロ)なのに、です

そういえば、映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台となった森もこの「東京にしがわ」でした
そして、今や世界的に関心を集める「高尾山」も、この“にしがわ”にあります

この魅力的な自然の宝庫である、東京の“にわ”に
あなたは住んでいます
400万人のうちのひとりです

もしも、いまこの「東京にしがわ」を【100人の教室】に縮めるとどうなるでしょう?
100人のうち
50人は女性
50人は男性

13人がこども(※14歳以下)で
87人が大人です
20人はお年寄りで、そのうち3人は介護が必要な人です

教室の中には、外国籍の人も2人います

学生は7人です

21人は主婦です
うち専業主婦は15人です
でもそのうちパートなどで 働いている人もいます

この教室の中で職業を持っている人は46人です

35人が小売りや飲食、医療、教育、金融や不動産、情報など生活をささえる 
サービスをする仕事に
9人が製造業、建設業など ものをつくる仕事に
農業、林業など自然を相手にする仕事についている人は、実は1人にも足りません
のこりはそのほかの仕事についています

休業している人が1人、失業している人も3人います

いろいろな人がいるこの教室では
あなたとは違う人を理解すること
相手をあるがままに受け入れること
そしてなによりそういうことを知ることがとても大切です

また、こんなふうにも考えてみてください
教室の100人の人のうち

この教室の魅力にひかれ、
最近では2人の転校生が転入して来ました
一方で、2人が転出していきました

1年の間に、教室では
1人が亡くなります
でも、1人 赤ちゃんが生まれるので、
来年、教室は
同じく100人です

ただ、25年後には
この教室は88人になります
ゆっくりとゆっくりと教室の生徒はゆるやかに減っていきます
だんだんと皆が年をとっていくからです

もしもこのお話を聞けたなら
この瞬間、あなたの幸せは2倍にも3倍にもなります

なぜならあなたには
あなたのことを頭にうかべ、
この話を伝えた 誰かがいるだけでなく、
「東京にしがわ」ということばを通じて、
たがいにゆるやかなつながりを新たに感じることが出来るからです

そしてなにより
あなたはここに生きているからです 今日もこうして

まずあなたがいつくしんでください
あなた自身と、あなたとつながる人たちが
この「東京にしがわ」というひとつの教室に暮らしているということを

もしもたくさんのわたし たちが
この教室を愛することを知ったなら
まわりの風景も違って見えてくるはずです

この教室をよりよい教室に変えていこうとする人たちがいます

若者が自分らしい生き方、働き方を見つけ、自立していくサポートを目的に
NPOを立ち上げた人たちがいます

“みんなの想いで街がハッピーになる”をかかげて、コミュニティFM番組をはじめ、
古い商店街の一角のコミュニティカフェから
人の交流やまちづくりにアプローチする人たちがいます

東京のにしがわの“まちがまるごとキャンパスになる”とうたい、
この多摩全域のまちの資源を掘り起こし、学びの機会によって
人とひと、ひととまちを好奇心でつなげていこうという
活動をはじめた人たちもいます

そんなひととひと、ひととまちのつながりは
東京のにしがわに 無数の“結び目”となって
あなたも見知らぬ人をも助け、この教室をよりいっそう魅力的に輝かせ、
みんなが共有するこころの“にわ”をうかびあがらせるはずですきっと

さあ、あなたも



このストーリーは、多摩全域の30市町村の”まちをキャンパスに”学びの機会を通じて
地域の人と人、人と場所のつながりをつくりだしていく『東京にしがわ大学』有志メンバー10名による、
部活ワークショップの第1弾としてまとめられました。
資料提供:多摩信用金庫 経営戦略室地域経済研究所